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第9回 カペラゴーデンへの入学の準備、そして移動。

 さて、カペラゴーデンへの入学が決まりビザの取得も無事に済み、あとは何をスウェーデンへ持っていくかを決めることにしました。この時点ではやはり新しい生活がすぐに落ち着くかが分からないという心配がありました。

 サマーコースに行って分かっていたことは、・買い物をしようにも歩ける距離には何もない。・バスの時間は多くても一時間に一本。・公衆電話機は校内にひとつ。などなどあまりかんばしくないことばかりでした。特に買い物がし辛いのは悩みの種でした。自分の車を所有するか、誰かに乗せていってもらわない限り、バスに乗って行くしかありません。どんなにすばやく買い物をしても帰ってくるまでに少なくとも2時間はかかってしまいます。

 そこで考えたことはすぐに買い出しに行くことが出来なくても困らないようにするということでした。そのために送った荷物の中にはシャンプー・リンス1リットルボトル。液体歯磨き1リットルのような物まで含まれていました。今では笑って思い出せることですが、この時は本気で思っていました。

 確かに買い物は大変ですがそこまでする必要はありませんでした。実際は2年生の日本人学生に車で連れて行ってもらったり、町に出たついでに買い込んだりして、なんとかなっていました。

 荷物の中で最重要品のひとつである木工道具はうまくいくと2週間くらいで届くSAL便で送りました。逆に油断したのが寒くなる前に到着するだろうと考え船便で送った服達でした。10月になってもまだ届かず、普段着る長袖がユニクロ一着しかなかった為にスウェーデンでいくつか服を購入する羽目になりました。とても困りましたが、パジャマ用のシャツを買い少しだけ落ち着きました。

 コンピュータは手で持っていき、本は小包で送りましたが、それでもスウェーデン出発当日の荷物は重くなりました。コペンハーゲンまで直行だと11時間ほどで行けるのですが、今回はロンドン経由だったために乗り換え時間も含め、かなりの長旅になりました。コペンハーゲンで一泊をしてから陸路でさらに計6,7時間・・・ぐったりです。

 カペラゴーデン到着日は始業式のたしか2日前だったのですが誰もいなくまだまだ静かなものでしたが、サマーコースに来た時と同じくとてもきれいな場所でした。僕が住むことになったのは2部屋とキッチン、トイレ、シャワールームのある小さな家でした。まだもう一部屋の住人は到着していませんでした。他の家々は6,7人で住むことのできる大きい建物なのですが、静かなところがいいと希望を出しておいたからかこの部屋になりました。

 その後も気に入り、3年目の今年もその家に住んでいます。家々には名前が付いていて、この家は日本語に直訳すると"古い小屋"。近くに"新しい小屋"があります。

これが僕が住むことになった家。
到着直後。