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第28回 イースターの旅行 前編。
        ベルギー、オランダへ。

 カペラゴーデンでの2年目も終わりが近づいているイースター(キリストの復活を祝う休日)の休み中に車での旅行をしました。車はもちろん第24回で紹介したメルセデス・バスです。この旅行の大きな目的は夏休みに予定している2ヶ月間の旅行をやり遂げることが可能かどうかを知ることでした。

車はちゃんと走るか。
食事の確保や調理。
各国の交通事情。

 これらの事を知る実験的旅行で、車内にはベッドをそのまま積んで行きました。調理道具も携帯し、予備ガソリンやオイル、冷却液も5リットルずつ装備。ほぼ完璧と自負していました。しかし・・・最後に大変なことが起こってしまったのです!!!

 初日は色々と準備をしていた為に出発は13時頃になってしまい、一気に南へ向けて走っていきました。高速道路はほとんど無く、幹線道路を走っていくのですが時速100キロ前後で走行が出来ました。何度か休憩をしつつ、デンマークをさらに横断してドイツとの国境を渡るフェリー乗り場まで到達しました。

 20時頃だったので、その日は乗り場の手前で寝ようと考えていたのですが、気付いたら切符売り場(日本の高速道路の料金所とほぼ同じ)に入り込んでしまい、あっという間にフェリーに乗ることになってしまいました。夜遅いだけあり人も少なく、免税コーナも閉まっていました。既に600キロほど走っていてかなり疲れていました。

 40分ほどでドイツに到着し、真っ暗の道をもう30キロほど走った先で、適当に高速道路を降りると、運良く駐車・休憩スペースがあり、そこで就寝することにしました。

 翌朝、キャンプ用のガスコンロを使って朝食の準備を終え、食べていたのですが、緑色のラインが目立つワゴン車が近づいてきました。ドイツ国境警察です。国境近くでいかにも怪しいと思われたようで、パスポート、車の登録証等をチェックされました。フェリーで国境を越える時には全く検査が無かったのですが、いきなり緊張しました。

 まずそこから100キロほど先にあるハンブルグへ向かいました。目的はランチ。高速道路を降りてCENTRUMの標識を頼りに走っていたらいつの間にか中央駅に着いていました。駅前の駐車場に止め、駐車券を買おうと販売機を見ていたところ、直前まで止めていた人が40分くらい残っている券をくれました。1時間で2ユーロなのでそれほど高くはないのですがうれしかったです。

 その日は日曜日でした。ドイツの街はほぼ全てのお店が法律でお休みになります。どんなに大きな街でもお店は閉じています。最近、法を改正する方向に進んでいるらしいのですが、見事に街は静かでした。しかし、例外があり、ハンブルグ中央駅の構内の商店は営業しています。国際駅なだけあり、ちょっとした街になっています。本屋さんが見応えがあり、思わず日経新聞を買ってしまいました。国際版です。

 ハンブルグからは西へ向かい、ブレーメンを抜けてオランダを目指したのですが、気付いたら国境を越えていました。検問所の跡も無いので看板が無かったら気付きません。通貨もユーロになったお陰で両替を気にしないで済むのがとても楽です。

 この日も道路沿いのパーキング エリアで就寝しました。ドイツもそうでしたが、パーキング エリア内には日本と違って木々がたくさんあります。特にオランダは力を入れているようで森の中?と感じるほどでした。

 3日目、さらに西を目指しました。海沿いで、道路の方が海面よりも低い所を走っていきました。至る所に堤防と運河があり、船が通る時は橋が上がってしまうので10分くらい停止しないといけません。オランダは国土の3割近くは海抜0メートルより低いそうです。

 オランダの首都アムステルダムへ到着しました。やはり目的はランチです。ヨーロッパでも一番、多国籍化が進んでいるだけあり、すごい人で混雑している為、あまり落ち着きませんでした。

普通の畑ですが、植えられているのは全てチューリップ。

 そこから南の方にあるチューリップ畑を目指しました。今回の旅の目的地の1つで、世界的に有名な花の公園キューケンホフがあるのです。近くまで到着した時点で、畑には花、花、花のじゅうたん。しかし、夕方近かったので、気合いが入っていた僕たちはその日は待つことにし、高速道路のパーキング エリアへ戻りました。

2日目晩の宿泊場所。

 このパーキング エリアでは面白い体験ができました。なぜか土手の向こう側にある川の方からアヒルが3羽連なって、遊びに行ったり来たりしているのです。近づいたら威嚇されました(笑)が、いなくなってもしばらくするとまた現れるので微笑ましかったです。

 朝一番からキューケンホフ公園へ。入場料は結構高くて1500円ほどしましたが、中はすごかったです。ピークの時季にはまだ早かったのですが、それでも見応えありでした。元々は貴族の領地で、現在は球根栽培業者の展示会場として整備される公園になったそうです。そこら中でちょっとでも枯れ始めている花はすぐに摘み取って、これから旬になる花に植え替えているほどの力の入れようでした。

 複数ある駐車場にもチューリップ駐車場とかヒヤシンス駐車場という様に花の名前が付いていました。春の2ヶ月間しか開園されないのですが、またチャンスがあったら訪れたい場所です。ウェブサイトはこちらです。

 ここまでの走行距離1415キロ。

出発直前。奥にベッドが見えています。
メルセデス・バスとあとトラックが一台だけだったフェリーの車庫。
朝ご飯の為にお茶を沸かしています。スウェーデン製のPrimusのガソリンとガス両用ストーブ。
ドイツの夜明け。霧がかかって綺麗ですが、警察の尋問5分前。
すごい数の品種が植えられています。
チューリップをオランダ語ではTulipa、スウェーデン語ではTulpannaと言います。
お散歩にも最適です。