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第2回 僕たちの生活環境。

 再度、私達の自己紹介から。現在、私達はIkuruがカペラゴーデンという学校で木工家具製作デザインを学ぶ為に、北欧の国スウェーデンに住んでいます。現在3年次に在籍しているのですが、1年次と2年次の間の夏休み(ヨーロッパでは秋が新学期)に日本へ一時帰国をし、Kazueと結婚をして、今度は二人で暮らし始めました。

 Ikuruは学生としてのスウェーデン居住許可(ビザ)を取得しているのですが、Kazueは学生として来るのではないのでIkuruの妻としてビザを申請しました。スウェーデンでの滞在目的(Ikuruが家具製作を学ぶ為)、経済的裏付け(働くことは出来ないから)、居住先の証明(私達の場合は学校の寮)等の問題が無ければ比較的すんなりと許可が下ります。基本的に1年間有効で、毎年更新をすることになります。

 カペラゴーデンは木工、陶芸、テキスタイル(織物)と園芸科の4つのコースからなっている全生徒数60人くらいの小さな学校です。基本的に学生は校内に住み、創作活動に励みます。またスウェーデンの特徴でもあると思いますが、家族を持っていても学ぶことが出来るような社会の体制が整っています。さらにKazueは学生ではないのですが、寮に住んでいることで、校内への出入りや、平日3食を校内の食堂で食べることができます。

春の訪れを感じさせる水仙と、カペラゴーデンの図書館。

 現在の冬は確かに寒いのですが、春になると素晴らしい環境になります。草木や花が咲き乱れるようになり、ガイドブックにも書いてあるのですが、楽園と言ってもいい様相になります。夏の間は学校自体への観光客も大挙して押し寄せてくるぐらい有名な学校のようです。

 学校の皆からも言われるのですが、新婚生活を始めるには最高の環境だと思います。木工科での勉学(実際は仕事のようなもの)後も5分とかからないで、部屋に戻ることができるので助かります。長い新婚旅行のようなものだねと二人で思っていました。

 と、調子に乗っていたところで、Kazueの生理が来なくなりました。食欲もあるのに、匂いを嗅ぐと気持ち悪くなり、つわりの症状が現れました。もちろんスウェーデンでその場合、どうするべきかは知らず、調べることから始まりました。