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2010年09月13日    コメント ( 0 )

ヘグナー糸鋸の練習

糸鋸をまともに使ったのはいつだったかを考えてみたら、職人試験の時以来だから、4年以上経っていることが分かりました。ヘタッピな僕にはあまりにも長すぎるブランクです。少しでも感覚を取り戻すために、糸のこ盤のセットを兼ねて練習を始めました。

- 鋸刃の選定
以前使っていた番手の記録を怠っていたので、手元にある分を端から試すことにする。曲がりやすさとか、強度など。
- 糸鋸の張り方
どれくらいの張力が良いのか試す
- 速度
糸鋸が上下するスピード。上手な人は速くてもすいすい加工できるけど、僕はゆっくり。でも、ゆっくり過ぎると抵抗が増えてくる。
- 定盤の角度
重ね切りをする際に使うテクニック。今回の材と刃に適する角度に調整。
- 加工方向
定盤が傾いているので、切る向き(右回り/左回り)に注意。
- 刃の進入口
切り始めの穴の開け方

と、このように留意事項を分かっているはずなのに、思った以上に失敗を繰り返してしまった。

100913_01.jpg

加工風景。

写っている平筆は、材を押さえるのに使ってみた。意外と悪くない。

100913_02.jpg

ただ切り刻んでいても飽きてくるので、図柄を描き入れました。モチーフはお分かりですよね。22世紀の猫型ロボットです。あえて目や鼻を離して、難易度を下げました。

100913_03.jpg

しかしそれでも失敗を繰り返す。図柄以外の場所でも練習。

1、刃の角度に対し、刃の進行方向を間違えたので全くダメ。
2、進入口の穴がはっきりと出てしまった
3、しっかり固定されていなかったからか、隙間(光を透かすとよく分かる)が目立つ。
4、密着度は高まったが、まだ隙間がある。→ 傾斜角を少し大きくする。
5、隙間が無くなった。

100913_04.jpg

加工線がピッタリ。刃の進入口も分かりません(左側は分かる)。

100913_05.jpg

新たに練習。材を切り抜いてみました。今度はもうちょっとうまくできたかな?
注:下書き線はほとんど無視して加工しています。

100913_06.jpg

捨て材を裏側から。ここから切り抜いた白樺の木を、桜にはめ込みます。

100913_07.jpg

はめ込んだところ。

100913_08.jpg

ダメにした糸鋸刃たち。ちょっと破断頻度が高い気がするので、もうちょっと調べる必要あり。原因の心当たりはあるんだけど、どうなることか。

100913_09.jpg

ウォールナットで目を入れる。

この程度の酷い出来だけど、正直ほっとした(笑)。練習を繰り返して、精度と加工テクニックを向上させたいと思います。重ね切りの方法も少し変えてみる予定。


 
 

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