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2010年03月28日    コメント ( 3 )

今回、挑戦したこと

展示会に出品する椅子を製作するにあたって、試していたことがありました。

- 継ぎ手は全てフェスツールのDOMINOで。
- 可能な限り強度をもたせること。

ちょっと試しに使ってみたら、かなり使い出があると分かったので、さらなる可能性に挑戦してみることにしたのです。手に入れたばかりの道具とはいえ、出来る限り使いこなしたいですからね。

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厚さを合わせた直後の材料たち。これから細かい加工が始まります。直角がほとんどなく、例えば、二度傾いていたりします。ドミノを使わない手はありません。

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後ろ脚(下のナラ材)にほぞ穴を掘る直前。普通にドミノで掘ると10X23mm幅(深さは25mmだったかな)のほぞ穴にしかなりません。ただし、この部位は椅子の構造の中で最大の負荷がかかりますので、そのままだとちょっと心配。そこで、10X40mmに拡張することしました。単純に二回加工という手法。

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複数の材に同じ作業を繰り返しますので、治具を用意。簡単な作りですが、ここも傾いていますので、これだけでも大違いです。

この段階で既に、ドミノはかなり良いと思うようになっていました。

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これらの加工をしてから、後ろ脚のフォルムを切り出します。

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父の工房(まだ僕の工房は稼働していないので、居候していました)で導入したばかりのフェルダーのバンドソー。力強く且つ安定しているので、気持ちよく使えます。

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面取り加工をする前に、テンプレート固定の準備をします。

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縦軸の面取り盤が無いので、ハンドルーターを使って小型の面取り盤を用意しました。刃物の切削長、量ともに少ないので結構手間がかかった。加えて切削面も冴えないので、手作業による追加加工も必要でした。大型の面取り盤があれば楽勝なのになあ。

とはいえ、これでぎりぎりまで追い込んでおけば、残りの加工も楽になるのです。

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刃物の周りを囲んでいるのは簡易ガード + 基準点。これだけで事故や怪我のリスクが激減します。Festoolの集塵機を繋いで使用しています。ルーターの起動と合わせて、集塵機がスタートするので便利。結構吸ってくれるけど、もうちょっとちゃんと作れば、もっと良かったでしょうね。

つづく。

〈 海外の電動工具に興味のある方へ 〉 2012年9月

頻繁にフェスツールの電動工具購入について、問い合わせを頂いています。

・国内価格が高いことや、そもそも選べる機種がかなり少ない
・本体の値下げがあっても、消耗品やアクセサリーが非常に高価
・海外からも購入できないで困っている。(例)アメリカの店が日本へ向けて発送してくれない
・日本のクレジットカードで決済もできなかったり、英語でのやり取りが心配だ
・どうやって購入するのか教えて欲しい

主にこのような内容です。毎回お答えするのがけっこう大変ですので、この場に記述しておきます。

私なりに幾つかの購入先を確保していますが、残念ながら内容はお知らせできません。ただし、消耗品など、注文はよくしていますので、ご希望でしたら一緒に購入してしまう事は可能です。

当然ながら、現地価格そのままでは手に入りませんが、悪くはない額におさまると思います。例えば、このドミノDF500単体だと送料(これが一番かさむ)や税金など諸々含めて10万円ちょっとかなあ(その時々の為替レートでかわります。今は1ドル80円台)。その他の道具なども含め、ご興味がありましたら、こちらからお問い合わせ下さい。注:大型機械は手に負えませんので扱えません。

 


 
 

コメント

私は、趣味に日曜大工をやりますが、満足な道具も持たず素人細工で、時々、額縁や物入れを作ります。今日はプロの製作現場に立ち会って居る感じで、興味が尽きません。色々と見せて下さい。

投稿者 カメラ小僧


家具を作るのは、奥が深そうですね。頭も体も使って、大変だ。

投稿者 シンジ


カメラ小僧さん
こんにちは。大したことは載せていませんが、少しでも参考になるようでしたら幸いです。

シンジさん
そうですね、けっこう知恵比べという感があるかもしれません。

投稿者 いくる


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