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2010年12月12日 コメント ( 2 )
板をつくる
ひき続き、テーブル製作時の様子をご覧ください。脚を準備し終わり、サイズを再検討してから、テーブルトップ(天板)を作り始めました。
薄い天板にしたいので、今回も合板を採用。
一般的には、合板というと安物というイメージがあります。しかし、作り方次第では無垢材にも劣らない質感、そして、たくさんの利点を備えています。自分で作るとなると、ものすごくコスト(手間)がかかる製作方法ですが、全てをコントロールできるというのも大きな魅力。僕の家具の、売り文句にしたいと思っています。
俗に言う、ランバーコアを心材から作り上げます。
この目的には最高の真空プレス。ホットプレスほどではないけれど、短時間で接着が行えます。
工業用の超強力なシート。小さな穴があくだけで気密性に問題が生じるのですが、全く破けることもなく抜群の使い勝手。
合板が完成。
そして、これが机の表面となるアメリカンチェリーの突き板。
厚さ0.5mm。ものすごく薄い板に感じますが、突き板の世界では、これは「厚突き」と呼ばれています。量産家具などでは0.2mmあたりが主流。もしくはもっと薄い物が使われています。
そして、これを接着。
慣れもあるお陰か、ここまではスムーズに進みました。
今回一番の挑戦だったのが、この加工です。
合板表面に、深さ約0.3mmの溝を掘ることにチャレンジ。
難しいということ以上に怖いのが、「やり直しができない」こと。失敗すると直しようがないからです。
溝の一本目。本当に気を使う作業なので、これが上手くできると自信にも繋がります。でも、できることならば、あまりやりたくない(笑)。気を抜けないので、精神的にものすごく疲れる。
つづく。
コメント
プレスのシート、耐久性の為には厚みがある方が良いが、厚すぎるとプレス時の柔軟性に欠けて扱いづらくなりそうで、選択にも気を遣いそうですね。
しかし、0.5mmの板に0.3mmの溝…失敗すればそのままコストになるだけに、そういう意味でもしんどそうだ。曲線なんか使った日には…やはり雲定規みたいなのでガイドをつくったりするんでしょうか。
投稿者 ts
tsさん
このシートの厚さはどれくらいだったかな。結構厚めですよ。でもね、よく伸びるようにも感じます。
そうなんです。失敗すればもうそれはダメ。状況によっては太いラインに変更するということはできますが、見え方が変わってしまいますね。ガイドに沿わせるやり方ですが、曲線の場合はガイドの出来も関係してきます。
投稿者 いくる