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第38回



- レゴランドに興奮 -

ちょうど一年前の今頃だった2002年夏の旅行。ノルウェーのベルゲンから今度は南へ下り始めました。予定ではベルゲンから出ているフェリーでデンマークまで移動することを考えていたですが、港へ行ってみるとすでに翌週まで完売。他のルートを聞いてみるとノルウェーの南端の街クリスチャンサンド発3日後のフェリーには空きが有る事が判明。車1台大人2人で予約をする事ができました。

 前日晩にフェリー乗り場へ着きましたが少し引き返し、いつものように車中一泊。この頃には料理や、車内の整頓にもパターンが出来てきました。簡単なクーラーボックスを途中で購入してはいましたが、冷蔵庫が無くてもなんとかなるものでした。さすがに牛乳だけはほぼ毎日買い足しました。

 6月30日、日曜日朝にフェリー乗り場へ着くとすでに乗船待ちの車が大量に到着していました。キャンピングカーがかなりの割合を占めていて、僕たちの車も同じ大型の車とされました。フェリー内での重量バランスも大事で駐車位置が細かく指示されます。国際航路なので船内には免税店もありますが、僕たちにはあまり関係ないので4時間半の船旅中はデッキに出て太陽に当たりつつ、用意しておいたサンドイッチを食べました。

 7月1日は僕が以前から行きたいと思っていた場所を連続で訪れました。まずはデンマークの南、ドイツとの国境近くにある Tonderにある美術館。この街はハンス・J・ウェグナーの故郷でもあり、別名ウェグナー美術館とも言える街の美術館は彼の作品を収蔵しています。結論から言ってしまうと僕が期待していた程は他の所で見る事の出来ない特別な物はありませんでした。

 それでも見応えはあり、館に併設している塔を登っていく過程で作品紹介がされていて面白いです。最上階にはウェグナーの最高傑作として有名な「The Chair」がテーブルを囲んでいて贅沢な空間になっていました。僕はいずれこの椅子を作ってみたいと思っています。

 ヨーロッパの美術館やお店を見て感じる日本との大きな違いは、ほぼ確実に座る事が可能な事です。わざわざ座っても良い?と質問するまでもありません。買う気がある人でなくても、思う存分座り心地を試してみる事が出来るのは良い事だと思います。当然だとも言えますが。

巨大なレゴが道ばたに!!

同じ日の午後、今度はレゴランドへ。僕は小さい頃からレゴでたくさん遊んだ経験があるので、そのレゴの遊園地とはどんな所なのか、かなり興味がありました。レゴランドのある街に入っても特に変化は無かったのですが、さりげなく(笑)道路脇に巨大なレゴが落ちていました。僕はそれを見て早くも興奮。期待が高まりました。

 入り口の門からレゴで装飾されていました。最初の広大なエリアでは世界の街をレゴで再現していて、日本はありませんでしたが見た事のある場所もたくさんありました。訪れたばかりのベルゲンの街もあり、僕が入ったアイスクリーム屋のある建物も確認(笑)。ゴミ箱もレゴ。遊具もレゴ。さらにはベンツバスまで発見。妻は冷静なのですが、僕は1人で大はしゃぎ。現代的なレゴのコーナーもなかなか面白くアッという間に時間が過ぎてしまいました。
ベンチで寝てしまっているおじさん。靴下がずり落ち、指先には穴が開いています。スピーカーが内蔵されていてイビキまで(笑)

園内のゴミ箱。突起上にはちゃんとLEGOとマークが刻まれています。

 レストランのフライドポテトもレゴの形状でした。レストラン内の子供の遊び場にも当然ですがレゴが。ジェットコースターなどの遊具には興味はありませんでしたが、園内を歩くだけでも大満足でした。レゴショップにレゴランド限定品があるかなと思っていたのですが、特別な物は見あたらず、思ったほど商品数もありませんでした。それでも家族連れには飛ぶように売れていました。僕たちはレゴの形をした塩・コショウ入れをお土産にしました。

 2日はデンマークの真ん中、オーデンセにあるアンデルセン美術館へ行きました。建物は彼が生まれた当時の貧しかった地域にあり、世界中から集められた各国のアンデルセン童話が収蔵されていました。彼は童話作家としてだけではなく切り絵作家としての才能を持っていた事を初めて知りました。ハサミと紙を使って彼独自の世界を表現していました。

 翌日はデンマークの首都コペンハーゲンへ行きました。僕はこの街が好きですでに何度も訪れているのでいろいろ知っていましたが、車で訪れるのは初めてでした。駐車場を見つけるのに少し苦労しましたが、街は全て歩いて回れる範囲なので気楽です。

 まずは町はずれにある工芸美術館へ。以前ここへ来た時には入る事の出来なかった図書室が目的でした。デンマーク家具の歴史の本などはとても見応えがあります。僕は蔵書よりもこの部屋の雰囲気が気に入りました。閲覧用の机は充分な広さがあり、立派な椅子(たぶんコーア・クリントの作品)が備え付けられていました。ここの館内は展示品の棚などからカフェまで良い物が多く、僕の好きな場所です。


購入したフレームだけの椅子。

美術館からの帰り道、道ばたにあったアンティークの店で座面の無い椅子を見つけました。値段は約1500円!聞いてみるとデンマークのデザイナー、アイナー・ラーションの物でした。先ほどの図書室の椅子ともかなり似ています。カペラゴーデン3年目の予定には椅子座面張りの授業があることを聞いていたので、すぐに購入しました。椅子の構造は全く問題なく、座面を自分で張ることを考えると激安でした。

 翌日からは一旦、真夏のカペラゴーデンで数日を過ごす為にスウェーデンへ戻りました。ここまでの走行距離約3000キロ。
フェリー搭乗待ち。キャンピングカーがとても多いです
デッキで本を読みながら船旅。
ウェグナーの様々な椅子が展示されています。
ザ・チェアーが並ぶ塔の最上階。
美術館内のカフェ。全てYチェアー。
レゴランド正門です。
全てレゴで出来ている空港。

ゴーカートもちゃんとレゴらしくなっています。

ポテトをよく見ると・・・
レストランの子供スペースで大作を製作中。
ダースベイダーとR2-D2。

工芸美術館内の図書室