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スウェーデン木工留学記

ストックホルム編

2006.09.06

第48回 3年ぶりのカペラゴーデン。(第1回)

こんにちは! ストックホルムはもう夏も終わり、秋の気配がすぐそこまで漂ってきています。今後はあっという間に寒くなり、長い冬が始まります。

今回は夏休みを利用して、3年ぶりに訪れた僕の母校カペラゴーデンの紹介です。学校についての詳しい事は第2回リポートなどで述べていますので、それを踏まえてご覧ください。

当初の予定は、スウェーデン南東部にあるエーランド島のどこか(例、キャンプ場、ホテル)で数泊し、カペラゴーデンにも遊びに行ってみようという計画でした。でも、夏休みのこの時期、カペラゴーデンではサマーコースが開催されているはずなので、ゲストルームが空いていないかなと、ちょっと期待して学校へ問い合わせてみると…

なんと、学生寮の部屋が空いているとの返事が! しかも、2部屋を2週間も使って良いとの素晴らしい提案だったのです。という事で、家族を引き連れての大旅行(大袈裟ですね)が決定しました。

ストックホルムから現地まで車で6時間ほどの距離があります。レンタカーを借り、ベビーシートを準備し、趣味のカメラ達を大量に積みました。電車での移動も考えたのですが、持って行く荷物の量や、現地で車を借りたりする手間を考慮すると、ストックホルムから車で行ってしまう方が良いだろうと判断。夏休み中はレンタカー代が随分と安くなるのも魅力です。

朝食を食べて8時台に出発。途中で何度も休憩をしながら走っていきました。せっかくだからスウェーデン車のボルボを借りたかったのですが、残念ながらプジョー。


15時過ぎにカペラゴーデンへ到着。卒業して以来、初めての訪問です。


以前と変わらぬ、いつも通りの素晴らしい場所でした。


さっそく、校内で夕食を食べ、寛ぎました。分かってはいた事ですが、居心地が良すぎてたまりません。子供達は特に怖がる事もなく、すぐに慣れてくれました。


校内に広がる庭には花たちが咲き乱れています。


スウェーデン最高の季節、最高の環境で夏休みを過ごせるなんてラッキーです。


カペラゴーデンの顔ともいえるオフィスの扉が見えています。


手前は講堂(集会場と言った方が適している)、奥には陶芸コースの建物が見えています。講堂の周りに群生している、ラベンダーの香りを楽しむには、まだ少し早かったです。


プリントや染めを行う校舎。


その前のベンチの上で。

この訪問の大きな目的の一つは、カペラゴーデンを撮影する事。そして、そこにいる子供達を撮影する事でもありました。


この場所を昼間と、


夜に撮影。夏のスウェーデンは日が非常に長く、夜11時を過ぎてもまだ明るいので、夜景の撮影は大変(子供達を寝かしつけてから)でした。


ハーブ園を囲む石壁。この島で採れる石を使っています。


庭には様々な植物が植えられています。


花や、ハーブなどが咲き乱れています。


学校を見に来る観光客向けに、夏の間だけカフェもオープン。最高の休憩ポイントです。


写真説明


めったに見る事ができないユリノキの花を見つけました。なんとなく幸先が良いです。


たしか2年前に、カペラゴーデンの学生が製作した鳥の餌付け台。たくさん作って、販売したと聞いています。


天気の良い日は外に出て、ここで食事。


先ほどのカペラゴーデンの看板のすぐ近く。木工コースの建物が見えています。


僕達はその近くにマットを広げ、陣取りました。2週間の滞在中、昼間はずっとここで過ごしました。快晴の日が続いていましたが、木陰で適度に涼しく気持ちよかったです。


朝昼晩の3食付きで、いつお茶を飲む事もOK。学生の時と全く同じ生活をさせてもらう事ができて最高でした。


当時と大きく違う事は、今回は子供達が一緒ということ。上の息子は僕がこの学校を卒業するちょっと前に生まれ、校内に一緒に住んでいました。


そして、ストックホルムで生まれた娘を連れて、ここへ戻ってくる事に。


初めてカペラゴーデンに来たのは7年前、卒業したのが3年前。まさか子連れで夏休みを楽しみに来るとは想像もしませんでした(笑)。


一日中、裸足のまま、芝生の上で遊ぶなんて事は、都会のストックホルムではなかなか味わえません。でも、ここでは子供達の生き生きとした姿を見る事ができ、嬉しかったです。


今後も数回に分けて校内や、サマーコースの様子などを紹介しますのでお楽しみに!

木工留学記

 カペラゴーデン編

メルマガで配信していた留学記です。主にカペラゴーデン留学中の1999-2003年頃の事柄を紹介しています。

子育て記

日本とは異なるスウェーデンの出産育児を絡めながら、2003年の長男誕生前後を紹介しています。

木工留学記

 ストックホルム編

カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。

本になりました!

スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0

当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!