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2006.10.18
 こんにちは! 日本もそろそろ涼しくなってきた頃でしょうか? 今回も引き続き、夏に訪れたカペラゴーデンの紹介です。まずは校内にある建物をご覧ください。
      
      カペラゴーデンには幾つかの学生寮があり、大多数の学生はそこに住んでいます。日本での寮とはイメージが随分と違い、寮というよりも、大きな家という印象です。 
|   これはカペラゴーデン内の寮でも一番古くからあるソールゴーデン。 | 
|   その隣に建っているのが、メランゴーデン。どちらも10人弱の学生が生活できるようになっています。トイレ、シャワールーム、キッチン、洗濯室などは共同です。 | 
|   メランゴーデンの玄関に座る僕の息子。ここでお茶を飲みながら、庭を眺めるのもなかなか良い。 | 
|   メランゴーデンのキッチンと食卓。後には暖炉もあります。 | 
|   学生の部屋の一例です。ちょうどこの時はサマーコース用に二人部屋(通常は個室)となっています。 | 
|   夜の雰囲気もなかなか。ただし、かなり暗いので足元には注意が必要です。 | 
|   少し離れた場所にも学生寮があります。実は僕が毎日、歩いていた場所です。 | 
|   ここは僕が学生時代の3年間、住んでいたガンメル ストゥーガン。二部屋しかない小さな建物です。周囲にはリンゴの木が植わっているので、実りの時期には食べ放題です。 | 
|   これは講堂ともなっている図書室。マルムステンの椅子がたくさん並んでいます。毎朝ここに集まって朝礼が行われます。 | 
|   こちらは食堂。マルムステンがデザインした物の中で、おそらく一番庶民的かつ有名なLilla Alandが椅子として使われています。 | 
|   普段はスウェーデン的な食事が多いのですが、この日の昼食はピザでした。 | 
|   そして一番の楽しみはデザート。ちょうどイチゴの収穫期だったので、山ほど食べる事が出来ました。しかも毎日! | 
|   滅多にケーキを食べない我が家の息子は、あまりの美味しさに感激したようです(笑)。 | 
|   少しだけカペラゴーデンの庭を歩いてみましょう。 | 
|   夏休みとはいえ、園芸科にとってはメインシーズン。庭作業に勤しんでいます。 | 
|   この日の早朝講義はハーブ園で行われていました。とても良い香りが漂っています。 | 
|   この夏に出来たばかりの温室。 | 
|   内部では野菜の苗が育てられています。 | 
|   以前からある温室にはハーブの苗が並んでいます。 | 
|   もちろん温室外でも、たくさんの苗が栽培されています。 | 
|   苗を土に植えている園芸科の学生達。今年の夏は特に暑い日が続いていたので、水着になって作業をしている人も。 | 
|   こちらは園芸科の売店。 | 
|   栽培された苗たちがこの様に販売されています。 | 
|   隠れた名品だと僕が思っているのが、奥の棚に並んでいるスパイスたち。特に6種のハーブが入っているハーブ塩は最高です。 | 
|   果物園には、雑草や虫たちを食べてもらう為に鴨たちが放たれています。有機栽培が徹底されています。 | 
|   庭に設けられていたベンチで少し休憩。確かここは秋になるとブドウがついたはず。 | 
|   こうやって色々な所を見ている内に、サマーコースも最終日が近づいてきました。 | 
|   真夏のスウェーデンは23時を過ぎてもまだ明るいのですが、夜遅くまで作業場からは光が漏れていました。 | 
|   最終日。庭に皆で集まってパーティーが開かれていました。これはテキスタイルのコースの皆さん。 | 
|   そして夕方から、サマーコース中に作った作品の展示会が始まりました。まずは陶芸コースから。 | 
|   いつ見ても感じるのですが、サマーコースの参加者による作品は、斬新な物が多いと思います。 | 
|   ろくろを使った物、そうでない物など、参加者毎に作品の特徴があります。 | 
|   これは葉が紋様となっています。どうやって作るのかな? 葉っぱごと窯に入れて焼くのでしょうか? 聞いておけば良かった…。 | 
|   とても可愛い作品。非常に気に入りました。 | 
|   参加者がチャレンジしてみたい、様々なテクニックを自由に学べるのもカペラゴーデンの特徴だと思います。これは本科のコースでも変わりません。 | 
|   次にテキスタイルコースの展示会場へ。 | 
|   一番最初の課題はスタンプ。そして、このスタンプ模様の生地を、お盆の中に挟み込んでいます。参加者にとっては最高のお土産になることでしょう。 | 
|   窓辺にさりげなく置かれていた花。部屋に花が欲しい時には、庭で摘む事ができるのもカペラゴーデンの良いところ。 | 
|   シルクスクリーン印刷を施した布。 | 
|   最後に木工コースの作業場へ移動。まずは参加者の一人が挨拶を行いました。 | 
|   コース始めに作る木のナイフたち。 | 
|   その次に、ナイフの柄を作ります。刃はスウェーデンの鍛冶屋製。 | 
|   お玉も作ります。 | 
|   製作過程を通して、たくさんの事を学べるのでとても勉強になります。第3回レポートなどを参考にどうぞ | 
|   最終課題は確か、お盆などの食べ物を置く物(申し訳ない事に、正確な課題名は忘れてしまいました)。 | 
|   参加者それぞれ、独創的なアイデアで面白かったです。 | 
|   これは重ねて収納できる様になっています。 | 
|   エーランド(カペラゴーデンがある島)にある、たくさんの風車をモチーフにした物。独創的ですね。 | 
|   その頃、食堂では、夕食準備が整いつつありました。 | 
|   最後の夕食なので、かなり豪華な内容。 | 
|   花びらまで散らされているサラダ。 | 
|   メインはシャケ。ハーブを添えて、典型的なスウェーデン料理になりました。 | 
|   翌朝、庭で閉会式が行われ、一人一人にサマーコース修了証が手渡されました。これで2週間のサマーコースが終わり、解散となります。 | 
 ほとんど全ての参加者がこの日に、次の目的地(自宅、別荘、旅行先など)へ旅立って行きましたが、僕たちはもう数日滞在し、余韻を楽しみました。
      
      僕が7年前に初めてスウェーデンへ来て参加したのも、このサマーコースでした。こうして、ちょっと違う立場から見学する事ができ、そしてまた当時の様に新鮮な刺激をたくさん受け、とても楽しかったです。
      
      ついにこの連載レポートも50回目となりました。ここまで続けられてきたのも、いつもご覧頂いている皆さんのお陰だと思っています。これからもよろしくお願いしますね。 
カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。
 
 スウェーデンで家具職人になる!
          税込み価格1890円
          須藤 生著 早川書房発行
          ISBN 978-4-15-208925-0
当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!