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2010.03.03
こんにちは!ようやく春を感じる陽気になり始めましたがいかがお過ごしですか。前回のレポートでもお知らせいたしましたが、昨秋、10年にも及んだスウェーデン留学を終え、日本へ帰国いたしました。この連載でお伝えすることも残り少なくなってきましたが、今回は私が参加する展示会について紹介したいと思います。
![]() 昨夏にBNN新社から発売された書籍「家具と人」をきっかけに、掲載者の有志が集まって開催することとなりました。これから家具作りを志す方にとって、とても興味深い内容にまとまっていると思います。 |
![]() まずは、出展者を紹介しましょう。 下尾 和彦、下尾 さおり/SHIMOO DESIGN 下尾和彦、さおりによるユニット作家。共に旧高岡短期大学を卒業後、家具づくりの道に進む。97年に富山市八尾町にアトリエを設立。主に、家具デザイン、製作、他素材のプロダクトを手がける。受賞、出展多数。 |
![]() 深見 昌記/深見木藝 葬具店にて祭壇、棺などを制作。その後、前田木藝工房、前田純一氏に師事。3年半の間、江戸指物、注文家具を基礎から学ぶ。2007年8月、名古屋市に深見木藝を設立。以後、制作、展示活動を続ける。 |
![]() 山極 博史/うたたね 1970年大阪生まれ、株)カリモク家具で商品開発に携わった後、松本技術専門校で製作技術を学ぶ。工房のアシスタントを経て「うたたね」設立。コミュニケーションを大切に家具のデザイン、製作、販売を行う。 |
![]() 近藤 徹/KONDO WOOD CRAFT 1963年金沢市生まれ。16年間の工作機械メーカー勤務を経て富山県訓練校にて木工を学ぶ。2003年KONDO WOOD CRAFTを設立。以来オーダー家具の製作に携わる。 |
![]() 松本行史(まつもとたかし)/松本家具研究所 1974年大阪府生まれ2003年より指物工房矢澤にて矢澤金太郎氏に師事し、2006年に岡山県新見市に松本具研究所を設立。2009年第83回国展にて工芸部奨励賞受賞。 |
![]() 渡邊 謙一郎/STANDARD TRADE. 神奈川大学建築科・品川職業訓練校卒後、特注家具職人として修行し、1998年設立。玉川SHOP・五本木SHOPでオリジナル家具を販売。著書「STANDARD TRADE.の仕事」(産業編集センター発行) |
![]() 小林 寛樹、水田 典寿/antos 東京都立品川技術専門学校 金属造形科を修了した水田と小林が、2003年よりユニットとして福生の米軍ハウスを拠点として活動している。様々な素材を用い、家具やオブジェ等を制作する。展覧会を年数回開催。東京出身。 |
![]() 岡本 友紀(おかもとゆき)/la forgerone 広島在住の女性の鍛冶屋。鉄の硬く冷たいというイメージではなく、鉄のあたたかさや柔らかさを表現した作品を制作中。 |
![]() 犬塚 浩太/イヌイットファニチュア 長崎県出身。グラフィックデザインを学んだ後アンティーク修復などを経て上松技術専門校にて木工修行。朝日新聞「暮らしの中の椅子展」入選。茅ヶ崎・鎌倉「イヌイットファニチュア」オープン。 |
![]() 傍島 浩美(ソバジマヒロミ)/hao & mei 1967年岐阜県生まれ。1990〜2000年 飛騨高山で木工の仕事に関わる。2001年アトリエ(hao&mei)を開設。 |
![]() 須藤 生/IKURU SUTO ドイツ生まれ。10年間スウェーデンで家具を学び、2006年に職人資格、そして昨年には家具製作の学位を取得して帰国した。現在、工房設立準備中。著書「スウェーデンで家具職人になる!」早川書房発行。 |
![]() 家具作家の展示会というと、工芸的要素が前面にでることが多いのですが、今回は様々なスタイルやポリシーを持った者たちが集まるということで、色々な趣向を凝らしてみました。 |
![]() ワークショップは予定していませんが、どの様な場から私たちの家具が生み出されているかをご覧頂きたいと考えています。 |
![]() 綺麗な家具の製作過程は、美しさとちょっと距離がありますが、雑然とした工房の中には他の”美”が見つかるかも知れません。 |
![]() 会場に小さな工房を再現しますので、楽しみになさっていて下さいね。 |
![]() 次に、私たちの展示会を協賛社を紹介します。まずはフェルダー。 http://www.felder-tokyo.jp/ |
![]() オーストリアの木工機械メーカーです。日本ではまだあまり知られていないと思いますが、ヨーロッパではトップメーカーとなっています。会場には、ベストセラー機である丸鋸盤K700を展示する予定です。作業性、そして安全性を高めるたくさんの工夫が凝らされた最新の工作機械です。 |
![]() 皆さんがこのレポートをご覧になっているジャパンデザインネットです。展示会後にも、報告としてレポートを載せる予定です。会期中に、どんな素晴らしい出来事があるのでしょうね。 |
![]() そして、京都おばんざいや和カフェを全国で展開するjellyfish社。6日の土曜日に予定しているレセプションパーティを協賛いただくことになりました。これも本当に楽しみです。 他にも数社の協賛/協力を得られました。報告レポートで紹介できたらと思っています。 |
![]() さて、展示会前に私が何をしていたかを少し紹介しましょう。帰国後、最初の作品として椅子を作り始めました。まずは、脚のフォルムをどのようにするか試しているところ。 |
![]() 様々な太さ、ディテールの違いをモデルで確認。 |
![]() 試しとはいえ、手加工でフォルムを形成していきました。 |
![]() 本製作に入る前に、材料の準備もしておきます。 |
![]() そして、もう一つの材料である突き板(材木をスライスした薄い板)を探しにやって来ました。想像以上にたくさんの物があり、今後へ向けて夢が膨らみます。 |
![]() 突き板を扱う前に、まずは下準備をします。 |
![]() このようにして、合板を切っていくと、 |
![]() 円弧状の切断面ができました。それらをひとまとめにし、大きな型とします。 |
![]() 小さなプレス機となりました。 |
![]() 椅子の座面ですね。 |
![]() プロトタイプの製作が一段落ついたところで、正確な図面を描き上げます。これを元に、展示会場へ持ち込む椅子たちを作るという流れです。 |
![]() 宣伝用のチラシも準備しました。会期は、ちょうど春の訪れを感じる季節、そしてひな祭りの時期でもありますね。そのような気持ちよさを感じていただけるかもしれません。 |
![]() 出展者の一覧が裏面に掲載されています。 |
![]() このレポート公開日が、リビングデザインセンターOZONEへの搬入日。そして、明日が初日です!たくさんの皆さんとお会いできるのを楽しみにしていますね。どうぞよろしくお願いいたします。 |
カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。
スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0
当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!