
木のシャンデリア
日本の木を用いたハープ作りに取り組まれているハープ奏者の阿久津瞳さんに指導を受けながら製作した初めてのハープです。
国内外のカエデを素材にしています。このハープを作ったことが、ハープの魅力に深く引き込まれる大きなきっかけとなりました。
楽器の演奏経験や音感が全くない中、ハープ制作からわずか1か月でハープ教室のクリスマス発表会に参加しました。
ものすごい緊張感の中での演奏は、非常に貴重な学びの機会となりました。
既存のハープを研究し、構造や材料の使い方、音の抜けを改善するなど、多くの改良を施した新しいデザインの15弦ハープを製作しました。
これにより、音の響きや力強さが大きく向上しました。
1オクターブ分弦を増やした22弦ハープを、マホガニーとチェリーの2種類の硬さの異なる材料で製作しました。
サウンドボックスの大きさによる音の変化や、弦の増加による表現力の向上を実感しました。
これまで使用していなかったレバーの特徴や取り付け方法を学びました。レバーを上げ下げすることで、容易に半音変化が可能です。
銀座のギャラリーで開催された展示会において、ハープを作品の一つとして出品しました。
約2週間の展示会期間中、多くの方にハープを試奏していただきました。プロの奏者の方にもご来場いただき、たくさんの意見をいただけました。
代官山でハープに興味のある方を対象に体験会を開催しました。1日限りのイベントでしたが、15名の方にご参加いただきました。講師は阿久津瞳さんが務めました。
展示会にお越しいただいた方々の勧めで、都内で開催されているグランドハープの演奏会を巡り、私が製作するハープとは異なる新たな世界を知る機会となりました。
アメリカのラブランド製レバーを取り付けて、演奏練習を始めました。
まだたどたどしい演奏ですが、調弦ではなくレバーで半音調整できる便利さを実感しました。
演奏はまだまだ未熟で恥ずかしかったのですが、屋外で弾いてみることにしました。背景に白鳥が映り込めばラッキーという軽い気持ちでいたところ、思いがけず白鳥が近づいてきて、私の演奏をじっと聴き続けるという驚きの出来事が起こりました!
その様子をSNSに投稿したところ、世界中で話題となり、想像以上の大きな反響に震えるほどでした 笑 それでも、多くの方に喜んでいただけたことが心から嬉しく、ハープを製作して本当に良かったと実感しました。
自然の中で弾く心地よさを知り、屋外でも練習をするようになる。
白鳥動画が話題になってからわずか20日後、コンサートに出演することになりました(笑)。ウクレレ、マトリョミン(マトリョーシカ型テルミン)、そしてハープによる合奏で、必死に練習を重ねました。
緊張で汗をかきながらも、なんとか演奏を終えました。音楽家の方々が普段どのような努力をされているのか、身をもって実感する貴重な経験となりました。動画はこちら