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2008.10.22
こんにちは! ストックホルムの須藤です。今回は「卒展巡り2008」シリーズの最終回、王立美術大学の作品展をご覧ください。校名にRoyal(王室、王立)と付くと、それだけでも凄そうに思ってしまう単純な僕なのですが、やっぱり展示作品には素晴らしい物がたくさんありました。
![]() 片側に鏡を配するとは面白い見せ方ですね。 |
![]() 年号を様々な表現を用いて描いています。 |
![]() 団体の見学者たち。どこかの美大からでしょうか。 |
![]() クロッキー室と思われる部屋には、十字ばかりを描いた作品が立てかけられていました。 |
![]() 会場である王立芸術アカデミー(おそらくストックホルムで一番のギャラリー)の上層階には、王立美大のアトリエがあり、三年生の作品展(卒業生は5年生)を行っていました。 |
![]() 通気口や換気口のフタまでがディテールの宝庫でした。さすがは芸術アカデミーですね |
![]() 木の板に直接描いた作品が並べられています。乱雑に並んでいるように見えますが、幾つものラインが揃っていることにも注目。 |
![]() どこかの湖の風景でしょうか。 |
![]() 綺麗な色遣いと、斬新な柄。 |
![]() おおーっ、良く分からないけど、なんか面白い(笑)。 |
![]() 床に置かれている紙から、たった今、生まれたかのようです。 |
![]() 描くだけではなく、小さく切り抜いたパーツも貼られています。うまくやったら立体感を出したりと、面白いことができそうですね。 |
![]() 壁に直接、描画しています。これはどうするんだろう。壁を剥がすのでしょうか(笑)? |
注:ここから少々、驚きの写真が続きます。心の準備はいかがですか?
![]() どこかの湖の風景でしょうか。 |
![]() しかし、一階の正面にある部屋へ来て、ビックリすることがありました。壁に描画なんていうレベルではなかったのです。 |
![]() ここで展示していた学生は、常設展示などお構いなしの強烈さ。羽毛の山にカラスが留まっています。でも、他の作品と比べると、まだカワイイものです。 |
![]() 驚きはここから。 |
![]() ドロドロの液体の中から首を出した猿(?)。この場で流しながら固めたのでしょうか。まあ、これはペリペリと剥がせそうな素材に見えるから大丈夫なのかも知れません。 |
![]() こ、これはどうみても塗料その物じゃないですか!? もちろん外側にも流れているし、コーティングしている気配も無い。すっごいなー、これ。撤収時にはちゃんと元通りになるのでしょうか。 |
いかがでしたか?
OKと許可を出すギャラリーの懐の広さ(裁量)も素晴らしいですが、ここは芸術アカデミー。その辺の地下室をギャラリーにしたような場所とは格が違います。「王立」です。そして、これをやっちゃおうと考えつき、提案し、本当に実行してしまう学生もただ者ではありません(笑)。芸術は奥が深いです。
![]() おまけ |
カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。
スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0
当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!